ゴールドカードは、ワンランク上のクレジットカードです。利用限度額や特典内容、ポイント還元率をはじめとして、一般的なクレジットカードよりも優遇されています。
ステータス値も高く、周囲の人から一目置かれるきっかけになってくれるかもしれません。
そんなゴールドカードですが、取得するためには大きく二つの方法があります。
ひとつは、一般的なクレジットカードと同じく、直接カード会社に申し込む方法です。審査を通過すれば、お目当てのゴールドカードを手にすることが出来ます。
そしてもうひとつが、インビテーションをもらう方法です。インビテーションとは招待状のことです。
中には、完全招待制を導入しているゴールドカードもあり、直接の申し込みは出来ないパターンもあります。
インビテーションから入会すれば、年会費が割引になるサービスもありますね。

それぞれのゴールドカードのインビテーション条件や、インビテーションをもらうためのコツについて、詳しく紹介していきましょう。
インビテーションの取得条件は?

まずは、招待制を導入しているゴールドカードをピックアップしてみましょう。
どのような条件でインビテーションを発行しているのか、確認してみてください。
イオンゴールドカード

完全招待制のゴールドカードで、直接の申し込みは出来ません。
- イオンの一般カード(イオンカード、イオンカード(WAON一体型)、イオンカードセレクト)を所有している
- 直近の年間決済額が100万円を超えている
あるいは、「イオン銀行の住宅ローンを利用している」場合でも、イオンゴールドカードが発行される仕様になっています。
直近の年間決済額が100万円を超えていなくても、
- 累計決済額が500万円を超えている
- 年間のカード決済回数が120件を越えており、合計決済額が80万円以上である
- イオングループの利用が、直近1年間で合計60万円を超えている
- イオン銀行の定期預金残高が500万円以上である
- イオン銀行の投資信託残高が100万円以上である
- イオン銀行の個人年金保険を契約している
- これらの条件の一部を満たしていると、インビテーションが届くケースもあります。
イオンゴールドカードは主婦層をメインターゲットにしているため、年会費完全無料となっています。本人以外の安定継続収入があれば、学生や専業主婦でも取得可能なのも魅力ですね。
ポイント還元率も良いですし、グループの提携店ではオトクなセールや割引システムも適応されます。
イオン店舗の会員専用ラウンジも用意されているため、お買いものの休憩もしやすいです。
「イオンゴールドカード」の公式サイトはこちら
JCBゴールド ザ・プレミア

こちらも完全招待制のゴールドカードです。直接の申し込みは出来ません。
- 「JCBゴールド」を所有している
- 上記カードの年間決済額が、2年連続で100万円を超えている
- 会員専用サービス「MyJCB」に登録している
日本唯一のプロパーカードであるJCBシリーズです。その中でも、完全招待制を導入している、ハイステータスなゴールドカードです。

プライオリティ・パスの発行や、最高1億円の補償が受けられる海外旅行傷害保険など、充実の特典が魅力と言えるでしょう。
「JCBゴールド ザ・プレミア」の公式サイトはこちら
招待条件を公開していないゴールドカードも多い
「イオンゴールドカード」や「JCBゴールド ザ・プレミア」のように、明確なインビテーション条件を公開していないゴールドカードも少なくありません。
続けて、具体的な提示は無いものの、これまでの招待実績などから推測される、およその発行条件をゴールドカードごとに解説していきますね。
三井住友VISAゴールドカード

- 三井住友のクレジットカード(三井住友VISAクラシックカード、三井住友VISAクラシックカードA、三井住友
- VISAアミティエカードなど)を所有している
- 上記カードを1年間以上利用している
- 年間決済額が100万円を超えている
銀行系の安定した特典が魅力のゴールドカードです。
空港ラウンジの利用やATM手数料の割引など、豊富な特典もありますし、ブランド力の高さからハイステータスを狙えます。
「三井住友VISAゴールドカード」の公式サイトはこちら
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

- 「アメリカン・エキスプレスR・カード」を所有している
- 上記のカードを半年以上使用している
- 年間決済額が100万円を超えている
ゴールドカードと言えば「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」という人も多いでしょう。
年会費は29,000円と高めですが、充実の特典内容とステータスの高さは魅力的です。
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の公式サイトはこちら
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

- 「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」を所有している
- 年間決済額が100万円を超えている
ANAとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているゴールドカードです。
ANAのマイルが非常に効率よく貯まりやすい上、本家のアメリカン・エスプレスよりも審査が甘く、取得しやすいという魅力があります。
「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の公式サイトはこちら
エポスゴールドカード

- エポスカードを所有している
- 上記カードを1年以上利用している
- 年間決済額が50万円を超えている
エポスゴールドカードの通常の年会費は5,000円ですが、インビテーションから入会すると、永年無料で利用できるというメリットがあります。
マルイやモディをはじめとして、提携店舗が多く、高いポイント還元率が魅力のゴールドカードです。
貯まったポイントは還元先も多い上、有効期限も無いのでかなり使い勝手が良いでしょう。年間決済額に応じて、ボーナスポイントも付与される仕組みになっています。
「エポスゴールドカード」の公式サイトはこちら
JQ CARD エポスゴールド

「JQ CARD エポスカード」のゴールドカードで、完全招待制となっています。
そのため、クレジットカード会社に直接申し込むことは出来ません。
- JQ CARD エポスカードを所有している
- 上記カードを年間50万円以上使用している
- 上記カードを1年間以上使用している
「エポスカードゴールド」と異なっているのは、JRキューポが貯められるという点でしょう。このJRキューポはエポスポイントにも変換できるため、利便性が高いゴールドカードです。
更に、モバイルSuicaへのチャージも可能です。電車や新幹線の利用が多い人に人気を誇っています。
「JQ CARD エポスカード」の公式サイトはこちら
セブンカード・プラス(ゴールド)
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こちらも完全招待制のゴールドカードです。カード会社に直接申し込みをすることは出来ません。
- セブンカード・プラスを所有している
- 上記カードで年間100万円以上決済している
- 上記カードでセブン&アイ・ホールディングスのグループ店舗で、月50,000円以上、年間60万円以上決済している
セブンカード・プラス(ゴールド)は、年会費が500円です。ただし、年間50,000円以上決済すれば、翌年は無料で利用できます。
かなりリーズナブルで使いやすいゴールドカードですよね。
セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店舗ではポイント還元率がとても高いです。
国内でも適用されるショッピング保険も付帯していますし、各種電子マネーとも相性抜群です。

「セブンカード・プラス(ゴールド)」の公式サイトはこちら
招待制を導入していないゴールドカードもある
すべてのゴールドカードで、インビテーションを発行しているわけではありません。
インビテーションをもらう方法とは?

こうしてチェックしてみると、インビテーションの具体的な発行条件を公開しているカード会社は、かなり少ないことが分かります。
しかし、インビテーションを発行されやすくなるコツはいくつかあります。
インビテーションが欲しいあなたに、是非実践してほしいポイントを紹介していきましょう。
1.年間の決済額を増やす
年間の決済額が多いカード所有者ほど、インビテーションは受け取りやすくなります。
「自社のクレジットカードをたくさん使ってくれるユーザー」とみなされますから、顧客としての期待値が高まるわけです。
旅行代金の支払いや、高額なショッピングだけに限らず、日常のちょっとした決済にもクレジットカードを用いるようにしてみてください。
2.年間の決済回数を増やす
決済総額はもちろんのこと、決済の回数を増やすことも、インビテーションを受け取りやすくする方法のひとつです。
たとえば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、「100万円を1回決済するより、1,000円を1,000回決済する方が評価されやすい」と言われています。
これは、決済回数が多い方が、このクレジットカードをメインカードとして使っていることが証明されるからなのです。
公共料金の支払いや、携帯代金、インターネット料金などの決済もカードで行うのがおすすめです。
「JCBゴールド」をはじめとしたJCBのクレジットカードシリーズなど、電気やガス、水道や電話、新聞や放送などの固定費の支払いが優遇されています。
インビテーションも届きやすくなるでしょう。
3.遅延せず返済を行う
クレジットカードの審査時には、カードの利用歴であるクレジットヒストリーが詳しくチェックされます。
これはインビテーション発行時も同様です。
自分が現在どのくらいの金額を決済しているのか、引き落とし口座の残高は十分かなどを、都度確認しておくようにしましょう。
不安な人は、自身の個人信用情報をチェックしておくと良いでしょう。CICかJICCであれば、スマートフォンから気軽に開示請求をすることも可能です。
料金は毎回1,000円なので、遅延情報があればそれがクリアになるまで、優良支払を心がけてください。
4.リボ払いや分割払い、キャッシング機能を使わない
リボ払いや分割払いの利用が少ない方が、インビテーションか届きやすい傾向にあります。
「分割しないと返済が出来ないユーザー」とみなされてしまうと、あまりお金を持っていないと判断され、ゴールドカードに招待するメリットがないと思われがちなのです。
キャッシング機能もあまり使わない方が良いでしょう。
同じく「お金に困っているユーザー」と判断されてしまう可能性が高いですから、インビテーションが遠のいてしまうのです。
5.高級店や海外での利用回数を増やす
インビテーションを受け取るためには、決済の金額や回数に加えて、決済の質を上げるのも方法のひとつです。
高級店やブランドの利用を増やしたり、海外での決済を増やしたりすると、資産の多さをアピールしやすいですし、対象のカードを今後よりたくさん使っていくアピールも可能です。

6.電子マネーを有効活用する
電子マネーのチャージを積極的に行うことも、インビテーション発行を促すコツのひとつです。
決済額や決済回数を増やすのと同じように、そのカードをメインカードとして使っているとアピールできるでしょう。
たとえば、「三井住友VISAゴールドカード」は電子マネー「iD」に力を入れています。コンビニやスーパー、タクシーなど多岐に活用できますし、申し込みも簡単です。
そのため、「三井住友VISAカード」の利用時に「iD」を積極的に利用することで、優良ユーザーとみなされやすくなります。
「楽天カード」は「楽天Edy」のチャージで、「セブンカード・プラス」は「nanaco」のチャージでオトクにポイントを貯めることが出来ます。
7.提携店舗で積極的に決済する
インビテーションを受け取るためには、狙っているゴールドカードの提携先における決済額や決済回数を増やすのもおすすめです。
グループや提携先の店舗をたくさん使っていれば、それだけ大口の顧客とみなされやすいからです。
おすすめのゴールドカードの、代表的な提携先をいくつか紹介します。
イオンゴールドカード
イオン、イオンモール、ダイエー、マックスバリュなど
セブンカード・プラス(ゴールド)
セブンイレブン、イトーヨーカドー、西武そごう、タワーレコードなど
エポスゴールドカード
マルイ、モディ、ENEOSでんきなど
楽天ゴールドカード
楽天市場、サークルKサンクス、ENEOSなど
dカードGOLD
ドコモ料金、NTTファイナンスおまとめ請求など
プラチナカードやブラックカードのインビテーション条件は?


ゴールドカードより更にハイクラスのクレジットカードは、ステータスも特典も充実しているものばかりです。
インビテーションの発行条件を、いくつかピックアップして紹介していきましょう。どれもある程度の目安ですが、十分参考になるはずです。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
こちらは招待制のプラチナカードです。
ただし、電話窓口で申請をすれば、カード会社側が設定している基準に達していた場合のみ、申し込み用紙を送ってもらえる仕組みになっています。
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを所有している
- 上記カードの決済合計額が年間100万円を超えている
- 上記カードを1年間以上使用している
- 年収、職業、居住地域などの属性が、カード会社が定める独自の基準を満たしている
年収は高額であるほどスコアも高くなり、居住地も高級地であるほどインビテーションは届きやすくなります。
これらの属性のスコアリング結果により、実際の年間決済額が100万円以下であってもインビテーションが届く場合もありますし、逆もあり得ます。
全世界の加盟店では、サイレンスて利用できるようになったことでも話題を呼んだプラチナカードです。
抜群の「アメリカン・エキスプレス」のブランド力があるため、ステータスはばっちりです。特典内容も充実しており、グルメからトラベル、エンターテイメントまで、多岐に渡る優待が受けられます。
「アメリカン・エキスプレス」の公式サイトはこちら
三井住友VISAプラチナカード

以前は完全招待制のプラチナカードでしたが、現在はインビテーション無しでも申し込めるようになりました。
とは言え、やはりインビテーションからの審査が最も理想的です。
インビテーションから申し込みをすると、初年度の年会費が半額になるという嬉しいサービスもあります。
- 「三井住友VISAゴールドカード」を所有している
- 上記カードの決済額が年間300万円を超えている
- 上記カードを2年以上使用している
「年間200万円程度の決済を2年連続で行いインビテーションが届いた」という場合もあれば、「年間300万円の決済で1年以内にインビテーションが届いた」という例もあります。
三井住友VISAカードには、ブラックカードが存在していません。そのため、この「三井住友VISAプラチナカード」が、三井住友VISAの最上位カードということになります。
世界的な信頼度を誇るVISAカードなので、海外でも使いやすいでしょう。国内外問わないステータス性と、充実した付帯保険も魅力的です。
コンシェルジュサービスでは、航空券からコンサートのチケットまで、あなたのオーダーに沿ったサポートが受けられます。
豊富なグルメサービスや、国際線利用時のクロークやスーツケースの宅配サービスなども重宝します。
「三井住友VISAプラチナカード」の公式サイトはこちら
エポスプラチナカード

インビテーションが届いた場合は、年会費は20,000円です。自分から申し込んだ場合は、年会費が30,000円になるプラチナカードです。
ただし、年間決済額の合計が100万円を超えた場合は、翌年以降は永続で20,000円となります。
インビテーションが届いたことにより、年会費の待遇が受けられるのは、下位カードの「エポスゴールドカード」と同様です。
インビテーションの取得条件としては、
- 「エポスゴールドカード」を所有している
- 上記カードの決済額が年間100万円以上である
- 上記カードを1年以上利用している
というものかあげられるでしょう。
ただし、「決済額年間100万円」は、あくまで属性が高評価の人のみだと考えてください。年収や勤続年数、雇用形態などが安定している人ということです。
年収800万円以上、勤続年数10年以上、正社員や経営者などと考えると分かりやすいです。標準的な属性の人の場合は、「決済額は年間200万円以上」と考えた方がよさそうです。
「エポスプラチナカード」は、豊富なベネフィットが利用できる、バランスの良いプラチナカードです。
グルメサービスやプライオリティ・パスの発行、国内外の旅行傷害保険は最高で1億円補償など、安定したサービスを受けられるでしょう。

「エポスプラチナカード」の公式サイトはこちら
ダイナースクラブ プレミアムカード

こちらは完全招待制のクレジットカードとなっています。
インビテーションを受け取る以外、取得方法はなく、カード会社に直接申し込みをすることは出来ません。
- ダイナースクラブカードを所有している
- 上記カードの決済額が年間400万円を超えている
- 上記カードを1年間以上利用している
ステータスや特典内容はゴールドカードクラスである「ダイナースクラブカード」の上位カードです。
こちらの「ダイナースクラブ プレミアムカード」については、ブラックカードクラスの機能性とステータスがあると考えて良いでしょう。
24時間365日いつでも使えるコンシェルジュデスクが設置されているほか、オリジナルのバースデーギフトや高級街ラウンジの利用など、様々なサービスが用意されています。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」の公式サイトはこちら
JCB THE CLASS

こちらも完全招待制のブラックカードです。JCBシリーズの最上位カードです。
- 「JCBゴールド」「JCBゴールド ザ・プレミア」「JCBプラチナ」のいずれかのカードを所有している
- 上記カードの決済額が300万円を超えている
- 上記カードを1年間以上使用している
「JCB THE CLASS」は、会員専用の高級レストラン利用プランをはじめとして、様々な特典があります。
東京ディズニーリゾートやUSJには、会員専用のラウンジがありますし、海外のラグジュアリーなホテルプランも満載です。
プライオリティ・パスも発行されるため、空港での待ち時間もより魅力的に変わるはずです。
「JCB THE CLASS」の公式サイトはこちら
まとめ
ゴールドカードのインビテーション(招待)を受け取るためには、それぞれのカード会社ごとに決められた条件をクリアしなければいけません。
その招待条件も、カード会社が詳しく公表しているものは数少ないです。
それでも、これまでの取得例などを参考にして、およその目安を付けることは可能です。
狙っているゴールドカードがある人は、インビテーションを受け取るための具体的な条件を把握し、条件をクリアできるようにカードを利用していってください。
その上で、ここまでで紹介したような様々なコツを実践してみましょう。
日常で行えるちょっとした工夫だけでも、インビテーションがいっきに受け取りやすくなることがあります。